サイクリング計画

今後のサイクリング計画です。
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2012年3月14日水曜日

認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを。

天草サイクルマラソンが終わったばかりだけれど、どうしても自分の足で走りたくて我慢できなかったのでもう一回行ってきた。

スタートゴールの新和支所に到着したのは9時前。一週間前はエントラントで賑わっていたこの場所も、今日は当然の事ながら誰もいない。
先日イワナガ自転車さんにいただいた補給食と家にあった分を、とりあえず背中のポケットに全部入れる。そう、今日は気合いが違うんです。
自転車もイワナガさんがピカピカにしてくださったおかげで、輝いている。(ありがとうございます!)

出発の準備をしていたら、近所の方が「今日もイベントがあるとですか?」と話しかけて来られた。
いえ、今日は個人的に走りに来ただけでイベントではないのですよ、と答えて、先日は近所の方々には大変お世話になりましたとお礼を言った。
聞けば数年前の天草サイクルマラソンの時には困っていた参加者を助けた事もあるそうで、本当に頭が下がる思いだ。
また来年も開催されると思うので、色々ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いします、と言うと、「ここは何もないところだけんね...。またここに来てくれらすとね?」とおっしゃった。
確かに街中のように何でもあるわけではないけれど、自転車に乗る人達はそんなものより海や山といった素晴らしい自然の中を走る事に喜びを感じるんですよ。だから私も今日ここに来ました...と言うと、ニコニコして去って行かれた。
イベントは地元自治体はもとより、こうした地元に住んでいる方達の力で成り立っている。その事を忘れてはいけないなと改めて感じさせられたワンシーンだった。


スタート地点に立ってみると、先週のわくわくした気分が蘇ってくる。
今日はめいっぱい楽しんでやるぞ〜!と意気揚々でスタートを切った。絶対ここに戻ってくるんだ!

先日Dコースを愉快な仲間達で走った時は、うっかりしていて息も絶え絶えになった始めの上りも自分のペースでゆっくりと。
とにかく135kmを走り切りたい、そのためには力を温存しておかなきゃね。

とはいえ、何だか風が強くない?前に進まないよー!...なんて思っていたら、あっちゅう間に離されたw

3年前に確かに走ったはずなのに、よほど緊張していたのか興奮していたのか全く記憶にない。とにかく覚えているのは、どんどん人に抜かれて行ったことだけ。

朝方は霞んでいた空も青空になってきた。でも...
時おり吹く突風のような渦巻くような風が、なかなかペースを上げさせてくれない。

牛深まで17kmの標識を見て、第一エイドってそんなに遠かったっけ...とちょっと気分が折れそうになる。でも絶対ゴールするんだ!

ようやく海が見えて、その光景に目を疑った。
どんぶらこっこ...と何かが流れてくる昔話のように、波が立っている。これは...

それでもマンホールの写真を撮ったりしながら、とにかく楽しもう...と思って、風に負けないように前に進んだ。
でも...牛深に入る手前で今度は大波が岸壁にぶつかって白波をあげているのを見て、あーこれはこの先覚悟しなきゃいけないなとぎゅっと帯を締めた。

3年前にイベントに参加した時は、天気はサイコー!...の代わりにとても気温が高くて、厚着してきた自分を恨めしく思いながら渡ったハイヤ大橋。

漁港では鳥達が渦巻いていて、思わずパチり。やっぱり港の景色はいいなあ。

牛深の市街地。
3年前、私ほんとにここを走ったのかしら?

本来なら追い風巡行でガンガン行こうぜ!になるはずの羊角湾でも、今日はがっつり向かい風。
...って、どうして方角が変わっても向かい風なんだー!ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!

3年前、昼食会場の第二エイドまで我慢できず立ち寄ったちゃんぽん屋さんの前を通り、その時の事を懐かしく思い出した。
そういえばかあぺんた師匠と初めてお会いしたのもここだったんだよね。

その第二エイドの旧大江中に着く手前で、どうしても力が出なくなったので止まって栄養補給。
こうゆうのが本当に力をくれる。

そしてどうにか第二エイドに到着〜!

3年前にここに来た時は、すでにお腹いっぱいだったのでチェックだけして足早に立ち去ったんだった。あの時おにぎりの一個でも食べておけばよかったなあ。

当然この日は人っこ一人いないので、お腹を満たすべく次の目指す場所へ。


先日Dコースを走った時はお休みだったメーンの盛。開いててよかったよ〜。
ずっと食べたいと思っていた特製ちゃんぽんと焼き飯をいただく。

ご主人も奥様もとても良い方で、ちゃんぽんの味とその人柄と、人気店である理由がとてもよくわかった。
聞けばお孫さんは競輪選手をしているという事で、私はプロではないけれど同じ自転車繋がりとしてとても親近感を覚えた。
帰り際には強風が吹いて寒い中外まで見送りに来てくださり、本当にありがたい。
おいしかったです。また立り寄ります!

さあ行くか!と大江を出発。
...でも、相変わらず吹く突風に思わず笑いが出てしまうほどだった。
下りのはずなのに風でブレーキがかかってまるで上りみたいだし、ちょっとスピードに乗ったらすぐに突風が吹いてブレーキかけられちゃうし...もう、これって何の罰ゲーム?www
いくつものトンネルを抜けて...このトンネルの中もまた独特の風が吹いてて、ただでさえトンネル苦手なのに、もう全然ちゃんと進めない。
風で煽られて自転車ごと流されてしまう状態で、身の危険を感じたので歩道を通行したりしながらどうにか前に進んでいく。
そしてDコースでご飯を食べたブルーガーデンに到着。


青い空と青い海、晴れた日にここから景色を眺めたかったな〜と先日Dコースを走った時に思って、見た目的にはそんな感じになったんだけど...
標高が高い分風も強くて、それこそ立っているのがやっとの状態。
そういえばDコースの時に風になびく木を見て、台風みたい♪なーんて言ってたけど、あれは台風じゃなかったらしいw
そして下田を抜けいよいよ苓北へ。


トンネルを抜けたら西海岸。
さあ、ここから本当の向かい風が始まる...はずだった。

3年前に走った時は、ここからの風に本当に泣かされて...。素晴らしい景色をバックに写真撮影なぞする人たちをうつろな目で見ながら、全然回らないペダルと全然上がらないスピードメータと...
そしてようやく苓北の火力発電所を捉えた。

気づけば気合いを入れて臨んだ西海岸の向かい風もたいした事なくて、空はこんなに晴れていて。
時間はだいぶ押してるけれど、もう全行程の半分以上を走ってきたよ。

どうにか西海岸を走り切って、苓北のデリ山に到着。
メーンの盛のご主人がくださったポンカンを食べて疲れを癒した。

栄養補給を終えて先を急ぐ。
でも...もうここからすでに次の風が吹き始めていて、またスピードが落ちていく。
それでも何だか気持ちは明るくてね、ペダルを回していればきっとゴールできるだろうと思って前に進んでいた。
そして第三エイドの二江漁港に到着!


3年前にここに着いた時はすでにエイド撤収前で、エイド食を少しだけ口にして追われるようにして立ち去ったんだっけ。
でもこの日に到着した時間はすでにエイド撤収後。イベント当日なら足切りで回収車に乗っている頃か?w

このままだらだら走ってたら気温も下がるしいつまで経っても着かないよね...ということで、これまでの遅れを取り戻すべくスピードアップ!
うん、ゴールはもうすぐだもん。
私が全行程の中で一番きついと思う本渡海水浴場手前のちょっとした坂を、ほうほうのていで登り切る。
あの坂なんてたいしたことねーよ!って言った人、前に出てらっしゃい!w

本渡市街地から本渡港を抜けて、ようやく見慣れた景色へ。
大きな入り江を過ぎたら新和に入る...その入り江が本当に大きくてね。
3年前は、ただペダルを回して惰力で走った場所。そしてDコースの時は勢いよく走って行ったなりーくんが即刻折れた場所でもある。
初めて走った人ならば、あとどれだけ行けばゴールなの?ときっと思うだろう。
それぐらい大きな入り江を抜けたら、いよいよ新和に入る橋を渡る。

橋を渡ったらほとんど風もなく、まるで春風が吹いてるみたいに最後はのどかなサイクリングになった。
夕陽が綺麗で、菜の花が咲いていて、もうあと1kmたらずでゴールだなんて嘘みたい。

そしてようやくゴール。

17時50分。当然の事ながら出迎えもぜんざいもない。
というか、イベント当日でもこの時間なら誰もいなかったわけですがwww
とにかく無事に走り切った。
距離を見ると137km。
長かったのか短かったのか...でも、走りたい走りたいと思っていた私に、風という素敵なプレゼントを神様が用意してくれたおかげで、もうお腹いっぱい満足できた。
3年間に初心者で135kmを走って、もう二度と走りたくないと思って...でもまたここに来て道を間違えてデンジャラスなDコースを走って...イベントでは裏方としてエントラントを見守って...でもやっぱり走りたくて今日ここに来た。

走っている途中、ごく田舎の人里離れた場所で震災の黙祷を捧げるサイレンが鳴ったので、心の中で祈りを捧げた。
震災が起きた場所からとても遠い場所に住んでいるけれど、生活の中では全く影響がないわけではない。
ここから何かできないか、と思う気持ちは、私もきっと遠く離れた場所に住む人もみんな同じだと思う。
そしてこうして自転車に乗っていられる事に感謝の気持ちを忘れてはいけないんだよね。
色んな事を感じたこの日の天草。
いつかこの日の事も、あの頃は若かったと思う日が来るのかな。

8 件のコメント:

  1. 天草三昧の数週間でしたね。お疲れ様でした。
    イベントのすぐあとに自分が走りに行くなんてすごい!

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    1. le pinさん

      こんなに天草に足を運んだのは人生初めてです。
      足を運ぶ度に天草の素晴らしさを実感しています。
      ただ走りたいだけなら、こんなに何度も天草に行く必要はないんですよね。
      魅力があるからこそ何度も自転車で走りたくなるんです。
      その魅力を、サイクリストとしてこれからも伝えて行きたいなと思います。

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  2. この記事を読んでいたら無性に自転車で走りたくなってきました!
    これからは海の色・空の色が青く染まっていってとても良い季節になっていきますね。今度の休みは宇土半一周しようかな~w

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    1. horiくん

      それはもう行くしかないですね。 笑
      そう、やっぱり日射しが強くなる分、だんだん景色も色濃くなりますよね。
      一年中外を走り回ってると、それがよくわかります。
      宇土半いいねえ〜。路面さえ良ければ言う事ないんだけどなw

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  3. 137キロ?!!凄いですね(^_^)/
    この記事を読んだら私もまた天草を走りたくなりました!
    今週末は雨の予報ですが、実家に帰って天草を走ろうかなw
    いつか私もAコースにチャレンジしてみたいです!

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    1. Nakataさん

      ペダルを回し続けていれば、いつかゴールできる。
      その事が最近ようやくわかっていました。
      そのためには経験も必要だけど、一番大事なのは楽しもうと思う気持ちかなと思います。
      その精神力さえあれば、どこへでも行けますね。
      来年はぜひAコースにチャレンジしてみてください。
      きっとゴールできますよ!

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  4. イベントでは周りの走っている人に後押しされてがんばれるってところがあるけど、そうじゃない137km。

    すごいですね。

    天草の人々の温かさを読んでいて随所に感じました。

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    1. えちゅこさん

      イベントで、参加者の方達がゴールした時の感無量な表情をたくさん見た事が、今回走り切る力になりました。
      人の力って大きいですね。
      こと自転車は邪魔もの扱いされる事が多いですが、また来て欲しいと言われて本当に涙が出そうでした。
      いつまでも温かく迎えられるイベントでありたいですね。

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